上越市とペンギン

2016年の6月、初めて訪れた「水族博物館(すいはく)」
最初に目を奪われたのは、建物の壁面を埋め尽くす、海の生き物のレリーフでした。
そのなかで、一番数が多いのは…おそらくペンギンであることは
上越の方であれば、ご存知ですね。
また、隣接した公園に置かれた、ペンギン型の水のみ場や。
館内にもペンギンをモチーフにしたオブジェがいたるところに飾られている。
確かに、ペンギンを主役として取り上げる水族館は、国内で他にもあります。
ですが、これほどに「無造作に」「さりげない」愛情表現は他にはない。
上越の方にとって、ペンギンは、
普段の生活の中では特に意識もしないくらいに、
慣れ親しんだ家族や友人のような存在のようです。
しかも、地元の方には言うまでもありませんが、
上越のペンギンは「マゼランペンギン」なんですよ。
「胸の2本の線」や「目元のピンク」
他のペンギンとは違うのです。
イベントの名称を考える会議の際に
私が当初提案した「ペンギンフェスタ」という提案に
「上越のペンギンは、マゼランペンギン。他のペンギンとは違うの。マゼランって入れないと」
と同席された上越の皆さんは口を揃えます。
そんな経緯があって、今回のイベントタイトルは
「マゼランペンギンクラフトフェスタ上越」と長いものになりました。
しかし方向性が明確で、他を寄せ付けないタイトルでいいですね。
今回のイベントでは、各出店者の方に「ペンギン」をテーマにした作品の販売を
お願いしています。
私は予想しています。
特にデザインの指定をしなくても、
上越の人は「目元のピンク」「胸の2本の帯」を表現したペンギンを描かれるに
違いないと…。
どのような作品が集まるかは、当日にならないと分かりませんが
今から非常に楽しみです。
山下 康彦
マゼランペンギン クラフトフェスタ上越 実行委員
(ペンギンアート展実行委員会)